http://genkiszk.com/fp-inkcartridge-eurokikaku/より
万年筆が、雑誌のオマケとして付いてくることがあります。
しかし、せっかくだから長く使いたいと思っても、万年筆のリフィル (インクカートリッジ) をどれを買えばいいのかがさっぱり分からない…。今回は、そんな「万年筆のインクカートリッジの互換性」について紹介します。
万年筆には、欧州共通規格(他にもヨーロッパ統一規格、ヨーロッパタイプ)と呼ばれるインクカートリッジが使えるものがあります。欧州共通規格を用いてる万年筆であれば、たとえメーカーが異なっても、インクの詰め替えができます。
(注:モンブランでは、自社製インク以外は使わない旨の注意書きがあります。他社製インクを使って不具合が発生した場合、自己責任となります。)
また、欧州共通規格といっても、ヨーロッパのメーカーすべてが参加しているわけではありません。たとえば、ドイツのLAMYは独自規格のインクカートリッジを使っています。
では、欧州共通規格を取り扱う主要メーカーをリストアップしました。
この中で何本かの特徴を洗い出してみると、最も入手が容易なのは恐らくペリカンのインクカートリッジです。ペリカンのペリカーノジュニアは、取り扱いが多いカートリッジ式の万年筆であり、一緒にカートリッジが売られることも多く、比較的万年筆売り場のスペースが少ない場所でも見る機会はあります。
また、ブラック、ブルーブラック、ロイヤルブルー、ターコイズ、レッド、バイオレット、グリーン、ピンクの8つの色があるのも特徴です。ただし、一箱5本入りで525円かかります。
次に紹介するのは、モンブランのインクカートリッジです。
私の手元にあるカートリッジはショートタイプと呼ばれるもので、ペリカンのロングタイプと比べると、容量は半分以下のインクカートリッジです。ただし、小さな万年筆には必要なリフィルの一つです。
価格は、一箱8本入りで680円ほどであり、モンブラン商品は基本的に値下げの対象にはならないことが多いです。
最後に、共通規格カートリッジメーカーをまとめて紹介すると、上にあげた他のメーカーは大きめな万年筆売り場があるお店ならば用意がある、という印象です。ただし、ロットリング、カルティエ、ビスコンティ、モンテベルデ、コンウェイスチュアートあたりは取り扱いがないお店も多いです。そのため、これらは入手難度が高く、別のを使うことを考えても良さそうです。
そして、黒またはブルーブラックという2色でも可という縛りがありますが、価格が一番下なのは、日本のオートのカートリッジインクだと思います。ど こにでも置いているわけではなく、ホームセンターでたまに見ることもアリ、若干探すのが難しいという欠点もありますが、6本入りで300円ほどで売ってい ます。